最廉価スマホとして、3万円以下のスマホ市場で「そこそこ使える」と賑わったUMIDIGIスマホ。しかし正体は、品質がとても悪く使えたものじゃないという評価に。今回、新たにUMIDIGI A7 ProとUMIDIGI S5 Proが登場したので、その使い勝手を見ていこう。
UMIDIGI A7 Pro

最廉価モデルとして価格の限界に挑戦したのがこのスマホだ。外観は、流行りのカメラボックスデザインに。

AliExpressのサイトを見ると、自慢のスペックの数々が載っている。1.6万円。セール時1万円のスマホがこんな感じかあ。と時代の進化を感じる。
スペックだけならなかなかに立派なもよう。

AliExpressの公式ストアでは前作となるA5 Proからの進化を強調。

進化点を列挙していくと、
カメラ数が1つ増えてマクロ撮影が可能になった
Antutuベンチマークスコアが9万→12万点になった
ストレージとRAMが増えた
ポートがUSB-Cになった
最新のAndroid10を搭載した
といったところ。公式ホームページではカメラを特に推していて、夜景の写真が一つ。白飛びが全く感じられない、ミッドレンジを上回る性能だ。作例偽ってないか?

HDRやポートレート、マクロ撮影ができる1万円のスマホって、逆に疑うほど安い。途上国向けのスマホだと思っていただけに驚かされる。空もしっかりと光を抑えている。

さらにデュアルSIM+microSD対応と利便性は高い。大容量のバッテリー4150mAhと、迫力のあるスペックが続く。こいつら(UMIDIGI)、デカけりゃいいと思っているな?

ここでAliExpressの販売サイトを見ているとPVに出会う。
下のリンクから。
UMIDIGI A7 Pro -AliExpressおっと、ファンのみんなはこれからの僕の感想に心を痛めるかもしれないから注意してくれ。A7 ProのPVは、こんなにも悲惨だったのである。
敵が攻めてきてそうな、焦りのテーマ。
ファンが作ったのか?と思うほどぎこちないCG。
ダッサいカメラ音と迫力演出の「ドンッ!」
…やべぇな。
スペックは嘘偽りなくそこに書かれているのに説得力が何一つとしてない。うーん。もともと販売サイトも翻訳ソフト使ったようなガバガバ日本語で、いっそ英語にしてくれと思う。こういうのが好きな層にウケるんだろう。私は買う意欲を削がれてしまった。
こんな曲がった21歳の感想に価値はないので、次に行こう。えっ、もう最後か。
総合的なスペックを検証しよう。使い勝手も考察する。
UMIDIGI A7 Pro | |
縦 | 158mm |
横 | 74.9mm |
厚み | 8.5mm |
重量 | 212g |
カラー | ブラック、グリーン |
画面サイズ | 6.3inch |
SoC | Helio P23 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB~128GB |
拡張ROM(最大) | microSDXC(256GB) |
生体認証 | 顔認証/背面指紋認証 |
カメラ | 4眼(標準、広角、マクロ、深度測定)カメラ |
おサイフケータイ | なし |
突っ込みたいのは重量だ。212gはデカすぎる。持ち運びなんて全く考えていない。バッテリーは大きいほどいい!みたいな考えを起こして212gにするのはいくらなんでもバカである。この辺のユーザビリティのなさからやっぱ地雷臭がするなあ。
購入はこちらから。UMIDIGI S5 Pro

最廉価モデルと異なり、パフォーマンスを上げたモデルとして登場。ポップアップカメラでノッチのない全画面表示に対応する。そしてA7Proよりもバッテリーがでかい。

パフォーマンスとしては、チップはHelio G90T を搭載し、ミドルハイの性能に。少なくとも処理能力という意味でのパフォーマンスで言えば2、3年前の最高性能クラス。安さに対してこの処理能力は業界最高だろう。

さらにはPC級の冷却材を搭載。パフォーマンスを落とさずゲームが続けられるそう。チップがゲーミングスマホ用だからだろうか。

カメラはA7 Proと同じくクアッドカメラを搭載。構成も同じだが標準と広角カメラの画素数が3倍になっている。

夜も、A7 Proと同じく白飛びのない写真が撮れる。すごいなあ。

指紋認証は画面内に対応。流行を取り入れたデザインでもある。廉価版にしてAMOLEDを使っているのもポイントだ。

安定のチープなCGのカクつき。
ポップアップカメラが出てくる音がうるせえ。
A7 Proに続きB級感が否めないPVだったが、スペックに絞った、魅力を伝えていたと思う。個性なんて価格くらいしかないが。
ここで、スペックを見てみよう。バッテリーの大きさは…
UMIDIGI S5 Pro | |
縦 | 159.2mm |
横 | 75.7mm |
厚み | 9.6mm |
重量 | 202g |
カラー | ブラック、ブルー |
画面サイズ | 6.39inch |
SoC | Helio G90T |
RAM | 6GB |
ROM | 256GB |
拡張ROM(最大) | microSDXC(256GB) |
生体認証 | 顔認証/背面指紋認証 |
カメラ | 4眼(標準、広角、マクロ、深度測定)カメラ |
おサイフケータイ | なし |
202gと、やっと妥協できる重さに落ち着いた。A7 Proよりバッテリーを増やして10g軽くしているのだから、おそらく軽量化のための努力はしたのだろう。ROMが大きいのは他のスマホと比べても良いポイントかもしれない。
購入はこちら。まとめ:安さに対してスペックは良い。

とにかく安すぎて逆に不安になるレベルだから、買う人もそれなりに割り切った方がいいのかもしれない。と、思ったが保証が18ヶ月という長さを誇っている。不良品に対応してくれるというなら、やっぱりこのスマホは激安でお買い得なのかもしれない。ここまで安いのはフロント起業なのか?真相がわからない。実機を見るまではなんとも…
ちなみに両機とも現在目を疑うほどの激安セール中である。
ドルベースの価格なので増減はするが、
A7 Proが 10000〜11000円
→購入はこちら。S5 Proが 26000〜28000円ほどだ。
→購入はこちら。
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