賢いスマホ選び:序

Android

テクノロジーを最も身近に感じられるものとして、日本では広く普及しているスマートフォン。毎年9月に発表されるiPhoneを筆頭に、多くの機種が各メーカーから打ち出されて、消えていく。最新の性能を求めて頻繁に買い替える人も少なくない。私もその一人である。そう考えるとスマートフォンにかけるお金の額は通信費含め相当なものになるのではないか。そうやって買い物の原点に立ち返った時、より安く、より高性能・高品質なものを求めることで効率的にお金を使いつつ性能も妥協したくないと考える人は少なくないはずだ。もちろん、そう頻繁に買い替えない人にも理解・実践できるように書いている。今回は、賢くスマホを選ぶために知っておかなくてはならないことについて解説しよう。

まずはコストについて正しく理解しよう

コスト指数(年費)

私がスマホを買うにあたって、導入している独自の指数である。普通スマートフォンには寿命が存在する。それはシステムの更新だ。通常、Androidは3年、iOSは5年である(Googleの発表したPixelシリーズはAndroidの中でも長いらしい)。これは、スマートフォンの発表時から数えたものであるから、今最新のiPhone11は半年前に発表されているのであと4年半使えるということになる。1年前に発表されたP30 Proは2年といった感じだ。

この使える年数で、価格を割ると『1年でスマホにかける機種代金』が判明するというわけだ。

試算してみよう。先程の例に挙げたスマホに、あと4機種例に加えて比較してみる。

価格使用年数  コスト指数(年費)  
iPhone11  82280  4.518284
P30 Pro48312224156
Reno A350002.514000
  AQUOS sense3  330002.513200
Pixel3a49500  3(仮)  16500
S20 5G97460332486

こう考えると、中古のスマートフォンを買うのも考えものではないだろうか。安ければいいと3年落ちのスマートフォンを、車と同じ感覚で買うのはやめたほうがいい。買うにしても、アップデートの長いiPhoneあたりで手を打つのがいいだろう(車における高耐久のTOYOTAと通ずるところがある)。

激安スマートフォンはありか

また、激安のスマートフォンを買うのも考えものだ。あまりの安さにセキュリティの脆さが露呈してしまい、Android開発元のGoogleから最新のセキュリティパッチをもらえない可能性すらある。少なくとも最低限信頼できるスマートフォンは、キャリアや格安スマホの契約時に選択できるものや、SIMフリーでも3万円を超えるようなものがいい。

パフォーマンスについて

上記ではコストに着目してきたが、「じゃあ、あの表の中だったらAQUOS sense3を買えばコスパがいいんだね!」と盲目的に考えるのは辞めよう。それでは1万円のAmazonで常にセール価格しているようなスマホを買うのがいいのだろうか?答えは否。しっかりと付加価値に着目しなくてはならない。

各社ともスマートフォンに関する考えは違うが、それらをうまく知り、自分にとって魅力的かを正しく判断する必要がある。

デザイン

デザインは非常に重要だ。外装の色やカメラの配置などはいうまでもないが、重要なのはUI「ユーザーインターフェイス」である。ソフトウェアは非常に見やすく使いやすく、それでいて安っぽさを感じさせないものが良い。

私の一押しはiPhoneだ。iOSのUIは非常に優秀で、使いやすさに関してはスマートフォンでトップクラスだと思う。スマートフォンの歴史を作ってきたiPhoneだからこそ、その使い勝手には精通しているのだと思う。

携帯性

携帯性能に関しても気にしなくてはならない。スマートフォンも、モバイルデバイスなのだから持ち歩きに特化していなくてはならない。具体的なスペックに言及しておく。

男の子は6.5インチ以下で200g以下

女の子は6インチ以下で180g以下

ないと持ち歩きには厳しいということだ。もちろんこれ以上に重く大きいのスマホはハイエンドを探せばいくらでもあるが、ポケットに入れたり手に持ったりし続ける普段使いを考えればこれが最低ラインだと思う。

ただ、多少我慢できたり、スマートフォンはゲーム用に購入する、ポケットに入れない人などはこの項目は無視しても良いのかもしれない。

画面性能

画面性能は大きく分けて3つに注目すべきである。

画面の大きさ

画面が大きいと、迫力のある映像が楽しめる。ゲームだと、同じ視界でも引き伸ばされた状態で小さな遠くの物体まで見ることができるという点においては優れているといえよう。

しかしながら、大きいことによる消費電力の増大は宿命なのでバッテリーも当然大きくなり重くなる。6インチや6.5インチを超えるスマートフォンが軒並み200gを超えているのもそれが理由だ(たまにAQUOS zero2なんていう6.4インチで141gなんていう化け物もあるが)。

有機ELかどうか

有機ELパネルとよく聞くようになってきたが、普通の液晶パネルとの違いは消費電力性能の違いだ。黒を発光しないことで綺麗に表現できるなどと言われるが、筆者は液晶のiPhone11と有機ELのiPhoneXSを両方使ってこの違いしか思い当たらなかった。有機ELは黒い部分が発光しないのでダークモードなどで使用すると消費電力が非常に少ない。また待ち受け画面なども指紋認証の目印や時刻などの情報を発光するだけなので消費電力はほとんど減ることはない。

有機ELに関しては、長時間同じ画面にした時に焼き付きが起きることもあるが、一定時間が経ったらスリープする設定にしておけば問題ない。後は発光部分と非発光部分のギャップで残像感を感じてしまうこともある。だが画面の切り替わりが著しいゲームに関しては黒い部分と明るい部分のギャップはさほどないことも多いので気にしなくていいだろう。

有機ELは電力消費を抑えられる。と覚えておこう。

カメラ

カメラに関しては各社の味付けが違うのでなんとも言えないが、筆者からは、「スマートフォンのブランドは信用すべき」ということを伝えておこう。

安いスマホを購入してもこのブランドだから安心できる、といった風に各社が作り込んでくるためiPhone、Galaxy、Huaweiなどのカメラはセンサーやレンズまで非常に精巧に作られている。とはいえ、各社のカメラは性格も異なる。使用して比較した筆者がおすすめのブランドと特徴をまとめよう。

Galaxyシリーズ

非常に発色の良い写真が撮れる。撮った写真はそれだけで絵画のように。しかしながら発色が強く自然ではないというとその通り。広角カメラも非常に優秀で、画角の広さは品質も含めて最高品質。

値段に対するカメラ性能としては静止画ならかなり良く、動画も手振れの抑えられた見やすい動画が撮れる。

iPhoneシリーズ

昼の静止画は発色が抑えられており自然な感じに。一方夜の写真は色のバランスが不自然になりがち。夜景には弱いと感じる。

動画には強い。手振れの抑え方も独自のソフトウェア開発によって被写体が見やすい自然なものになっている。また色の付け具合に関しても人がHDRを使って調整する必要がなく自動で自然に撮れる。動画に関しては世代問わず最高品質。

iPhoneに共通する性能の高さについては以上の記事を見ていただきたい。

Huawei

「写真の常識を変える」と広告を打っているが決して誇大などではない。センサー類による深度コントロールや暗闇の撮影、AIによるモード切り替えなど多彩な撮り方をこなせてしまう。廉価モデルの写真にも拘っており、2万円で購入できるモデルにおいてもカメラは高品質に作られている。

一方動画の手ブレにはiPhoneやGalaxyと比較して遅れていると感じた。

所有するMate 30 Pro 5Gに関してこちらの記事で開封レビューをしている。よかったら見ていただきたい。

Pixelシリーズ(Google開発)

夜景にかなり強いカメラ。センサーではなくソフトウェアでAIが自動でぼかしたり暗闇の調整をすることで夜景が綺麗に撮れる。一方昼の撮影に関しては色もごく普通。廉価版のカメラ性能は上位モデルと共通化することが多く、4万円以下の端末であれば最強の性能を誇る。

動画は全体的な手振れには弱いが暗闇や僅かな光の中でも撮影が可能。

Pixel3に関しては詳細なレビューを以上の記事で解説している。

スペック外のことについて

スペックだけでわからないことは多い。電池持ちなんて使い方によるし支障なんてメーカーは自分から明かさないからだ。ここでは、筆者が使ってみた感想を書かせていただく。ここは随時更新しよう。酷い順に並べてある。

発熱

Pixel3…4K動画撮影時に頻繁に起こり、電池の消耗も途端に激しくなる。充電時はiPhoneほどのものではない。

iPhone11、iPhoneXS…充電時に多い。充電の消費電力が少なくても頻繁に起こる。バッテリーを積んでいる下部に多い。CPUの発熱も多め。

Mate 30 Pro 5G…発熱に無縁といっていいほど熱くならない。数回連続でベンチマークアプリを起こすとカメラ部分が温かくなる程度。

急な不具合

Pixel3…急なダウンが多い。操作に関係なくランダムでやってくる場合も多い。

電池持ち

Pixel3…非常に悪い。カメラで動画撮影なんてしようもんならみるみる減っていく。ハイエンドに珍しい重量148gなので重さを重要視する人はいいかもしれない。

iPhone11…1日使えて不満はないが動画撮影ならずっと回しているわけにもいかない。旅行中は小さめでもいいからバッテリーを持っていったほうがいいかも。

iPhoneXS…非常に電池持ちはいい。動画撮影も快適で、ずっと使える。1日なら余裕のバッテリー。

Mate 30 Pro 5G…電池持ちに関しては最高クラスで、普段使いなら2日は余裕でもってしまう。ディスプレイの大きさ、性能の高さ、重量ではバランスが最もとれた端末。

スペックに騙されてはいけない

ここまでスペックについて書いてきたが、一番大事なのは、「スペックに騙されてはいけない」ということだ。スペックはスマートフォンについて知れば知るほどユーザーを麻痺させるようになっている。いわゆるスペックが同じであれば同じく優秀な端末であると錯覚させる。しかし、カメラの性能が実際に撮った写真でないと分からないように、発熱や急な不具合について店頭でのお触りでわかるはずもなく、買ってしまってから後悔するのは数年使っていこうと考えている一般ユーザーにはあまりに気の毒である。だから私は基本的には体感できるスペックしか一般向けには断言しないし情報提供しないのである。自分と端末についてよく知ることこそがスマートフォンの賢い買い方である。

この記事を読んで、スペックについて分かったところで、実際に性格診断をしてほしいと思う。あなたが、実際にどんなスペックを欲しがっているかツールを使って診断しよう。次の章ではエクセルを用いた性格診断と端末適合診断をしてもらおう。お手持ちのスマートフォンやタブレット、Oficeライセンスを持っている人はパソコンで使ってもらいたいと思う。

コメント

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