HuaweiがRethinkと銘打ってMate30シリーズを世に出してから、早半年。その独自の技術で常に他を圧倒するHuaweiは、Googleのシステム搭載など何の気なしに次世代型スマートフォン、P40シリーズを発表した。発表会ではより進化したカメラ性能が強調され、2月に発表されたGalaxyのフラグシップ機S20 Ultraをズーム性能で大きく打ち負かすことに。進化を続けるHuaweinの新フラグシップ機P40が今AliExpressでセール中だ。今回はP40とP40 Proにはどんな違いがあって、価格差2.5万円にどんな価値があるのかを検証する。
目次
P40シリーズのコンセプト
P40シリーズのコンセプトから確認しよう。もともと、HuaweiにおけるPシリーズはPhotographの頭文字をとったもので、基本的に写真以外は半年前に発表されるシリーズの強化版である。

例えば今回発表されたP40シリーズのスローモーション技術はMate30Proシリーズから据え置きだし、SoCもKirin9905Gが搭載されるという意味では大胆な技術開発を一旦止めてPシリーズの正当進化としてリリースされていると私は見ている。
P30シリーズでは光学5倍の最大50倍ズームが可能だったのに対して本シリーズの最高峰、P40 Pro+では光学10倍、最大100倍のズームが可能である。発表会では1ヶ月半前に発表されたGalaxy S20 Ultraを盛大にこき下ろした。
前モデルからの進化(Mate30、P30シリーズとの比較)
まずは上位モデルだ。
上位モデルにおける立ち位置
まずは外観。P40 Pro+。

P40 Pro。+との大きな違いはセラミックの背面にカメラ数とフラッシュの位置。

Mate 30 Pro 5GとP30 Pro(筆者所有)。

筆者が所有する端末のレビューはこちら。
P40 Pro+ | P40 Pro | Mate 30 Pro 5G | P30 Pro | |
縦 | 158.2mm | 158.2mm | 158.1mm | 158mm |
横 | 72.6mm | 72.6mm | 73.1mm | 73.4mm |
厚み | 9.0mm | 8.95mm | 8.8mm | 8.4mm |
重量 | 226g | 209g | 198g | 192g |
カラー | ホワイトセラミック、ブラックセラミック | シルバーフロスト、ブラッシュゴールド、ブラック、ディープシーブルー、アイスホワイとト | ブラック、シルバー、グリーン、パープル、オレンジ、ディープグリーン | ブラック、ブリージングクリスタル、オレンジ、グリーン、パール |
画面サイズ | 6.58inch | 6.58inch | 6.53inch | 6.47inch |
SoC | Kirin990 5G | Kirin990 5G | Kirin990 5G | Kirin 980 |
RAM | 8GB | 8GB | 8GB | 6~8GB |
ROM | 512GB | 256GB | 128~512GB | 128GB~512GB |
拡張ROM(最大) | NMカード(256GB) | NMカード(256GB)(予想) | NMカード(256GB) | NMカード(256GB) |
生体認証 | 顔/画面内指紋認証 | 顔/画面内指紋認証 | 顔/画面内顔認証 | 顔/画面内顔認証 |
カメラ | ペンタ(標準、広角、ズーム、望遠、深度測定)カメラ | ペンタ(標準、広角、ズーム、望遠、深度測定)カメラ | クアッド(標準、広角、望遠、深度測定)カメラ | クアッド(標準、広角、ズーム、深度測定)カメラ |
価格 | 168000〜(実売未明) | 82122〜 | 103640〜 | 48312〜 |
主な特徴はこんなところだろう。P40シリーズ間の違いは、主にP40 Pro+が光学10倍に対応、ROM512GBなところである。主に大型センサー搭載のP40 Pro+の重量増が目立つ。
結論としては、
P40 Proシリーズは全体的に大きくなりカメラが充実。特にP40 Pro+はズームに長けていて重い。
続いては標準モデルにおける違いを比較しよう。
標準モデルにおける立ち位置
外観の違いはこちら。P40。

Mate 30 5G。

P30

P40 | Mate 30 5G | P30 | |
縦 | 148.9mm | 160.8mm | 149.1mm |
横 | 71.06mm | 76.1mm | 71.76mm |
厚み | 8.5mm | 8.4mm | 7.57mm |
重量 | 175g | 196g | 165g |
カラー | シルバーフロスト、ブラッシュゴールド、ブラック、ディープシーブルー、アイスホワイト | ブラック、シルバー、グリーン、パープル、オレンジ、ディープグリーン | ブラック、ブリージングクリスタル |
画面サイズ | 6.1inch | 6.62inch | 6.1inch |
SoC | Kirin990 5G | Kirin990 5G | Kirin980 |
RAM | 8GB | 8GB | 6〜8GB |
ROM | 128GB | 128GB~512GB | 128GB |
拡張ROM(最大) | NMカード(256GB) | NMカード(256GB) | NMカード(256GB) |
生体認証 | 顔/画面内指紋認証 | 顔/画面内指紋認証 | 顔/画面内指紋認証 |
カメラ | トリプル(標準、広角、望遠)カメラ | トリプル(標準、広角、望遠)カメラ+レーザーフォーカス | トリプル(標準、広角、望遠)カメラ |
価格 | 56621〜 | 85234〜 | 46000〜 |
進化したカメラを持つP40シリーズは小さい。その他のスペックは特に進化していない。
結論としては、
P40はカメラがより新しくなり、小さくて持ちやすいハイエンド。
P40、P40 Pro、P40 Pro+の違い
外観の違いは主にカメラ配置。

P40 | P40 Pro | P40 Pro+ | |
縦 | 148.9mm | 158.2mm | 158.2mm |
横 | 71.06mm | 72.6mm | 72.6mm |
厚み | 8.5mm | 8.95mm | 9.0mm |
重量 | 175g | 209g | 226g |
カラー | シルバーフロスト、ブラッシュゴールド、ブラック、ディープシーブルー、アイスホワイト | シルバーフロスト、ブラッシュゴールド、ブラック、ディープシーブルー、アイスホワイト | ホワイトセラミック、ブラックセラミック |
画面サイズ | 6.1inch | 6.58inch | 6.58inch |
SoC | Kirin990 5G | Kirin990 5G | Kirin990 5G |
RAM | 8GB | 8GB | 8GB |
ROM | 128GB | 256GB | 512GB |
拡張ROM(最大) | NMカード(256GB) | NMカード(256GB)(予想) | NMカード(256GB) |
生体認証 | 顔/画面内指紋認証 | 顔/画面内指紋認証 | 顔/画面内指紋認証 |
防水性能 | IP53 | IP68 | IP68 |
カメラ | トリプル(標準、広角、望遠)カメラ | クアッド(標準、広角、ズーム、深度測定)カメラ | ペンタ(標準、広角、ズーム、望遠、深度測定)カメラ |
価格 | 56621〜 | 82122〜 | 146370〜 |
他にもバッテリー容量やワイヤレス充電時の規格など色々な違いがあるが、一般人に関係あるのはこの辺りだろう。
P40 Pro+では光学ズームが10倍となり、100倍ズームも粗くない画質で楽にこなす。またP40 Pro+は質感の非常に高いセラミックボディやより高級なLeicaレンズ、超大型センサーなど付加価値はさらに高い。
また、ProシリーズはMate 30 Proに引き続き最大7680fps撮影が可能なスーパースローモーションを搭載している。

一方で、P40シリーズも56000〜なら標準でKirin990搭載、5Gに対応しているので安いと見積もることも出来るのではないだろうか。
さあ2.5万円の価値を決めよう
今、AliExpressでP40が5.6万円、P40 Proが8.2万円ほどでセール中だ。この価格の差は2.5万円。この差をまとめると
光学3→5倍ズーム、深度カメラ(ISO感度200000差)、スーパスローモーション
大きい画面サイズ、防水性能向上
バッテリーと急速充電性能
の3つに集約されると感じている。私はこれならば2.5万円の価格差に見合うが十分にあると感じるのだが、感性は人それぞれ。あなたはどう感じるだろうか?
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