大阪のゲストハウス、ARK Hostelに実質1000円で一晩”留学”して現実を思い知った。

国内旅行

日本も今年のオリンピックに向けて対外需要が間違いなく高まっていた。外国人の訪問者の数が日本人の旅行者のそれを軽々と超えたのも束の間、日本人の至る所で外国人と思しき旅行者を見かけることが多くなった。そうなると、異文化や異言語が海を越えて日本にやってきているということである。今回は、私が大阪旅行に際して泊まったゲストハウスの紹介と自分の英語力に関する振り返りをしようと思う。

ARK Hostel とは

ARK Hostelは大阪市西区にあるゲストハウスで、カプセルホテルのようでカプセルホテルではないドミトリールームである。大阪地下鉄の肥後橋駅を降りると歩いて5分。

お洒落。
世界中からのお客様が。
スタッフ。

外国人観光客の寝泊りする場所として格安で泊まれる。日本人は自分以外にいなかった。ロビーやダイニングでの交流もできるようになっている。

思い出の数々。
部屋の様子。プライベート保護のためカーテンを閉める。

自分の部屋はベッド1台で、持ち物の管理も自分自身。指定された番号のベッドが自分の部屋となる。ベッドの間を、自分の番号探して歩いていたらお兄さんに声をかけられた。このゲストハウスに限ったことではないが、彼らはかなり気軽に声をかけてくる。

自分のベッドは写真の通り。必要のみを満たすシンプルなものに。布団は柔らかめである。

私の部屋。寝具にライトとコンセント2つというシンプルな構造。

一人旅には最適だろう。特に男一人など荷物が少ない人におすすめする。部屋は少々乾燥しているので水分補給を心がけよう。

シャワールーム、洗面台もあってシャンプー、ボディーソープにドライヤーなど。タオルは有料のようだ。

比較的新しい施設のため快適に使用することもできた。朝食付きで学生限定の1446円。じゃらんのポイントを使ったため筆者は946円で宿泊している。予約は以下のサイトから。時期によって料金は変動するため保証は致しかねる。


自分の英会話能力の限界

ロビーでの会話に参加した

ロビーでも酒を持った外国人が3人。全員男だ。一人に尋ねてみるとオーストラリアから来たらしい。自分がCOVID-19によって台湾旅行ができなくなったという話に大変だよねと相槌を返してくれた。他二人はそれぞれアメリカとイングランドから。イギリス人なんてこの世に存在しないらしい。彼らは1週間から2週間滞在している。主な目的は料理と酒。

通じない発音

自分の発音には自信があったのだが、相手が首をかしげるのでおそらく通じていない。こうなると軽いパニックが自分の中で起こって、相手ももう1度説明を始める。申し訳ない。こうやって、完全に会話のペースは崩れてしまった。こういう会話、相手は楽しくないだろうなと考えてしまうのが辛い。相手はそんな態度を取っておらずこちらの妄想でしかないのだ。ある程度会話した後は寝るために4階に向かった。

ダイニング

このゲストハウス、ダイニングが設置してあるため自由に調理ができるほか、そこでゲスト同士の交流も可能になっている。立ち寄った私が声をかけたのはドイツ人の女性。

彼女はドイツの西南部から姉妹で来ていて、歳は21と同じ。福岡から来たというとラーメン(Noodle)が美味しいところと知っていて、日本には詳しいらしい。広島も四国も行ったことあるという。

大学の1年間で学習した稚拙なドイツ語を使って話してみた。OKという彼女に本当に通じていたのかは疑問かな。

彼女と会話すると、日本のアニメショップを求めてきているということ。「Demon Slayer」とはなんぞ?「鬼滅の刃」でした。他にも、「Atack of Titan」などの名が続く。案外、日本のアニメや漫画の英題を知らないものである。筆者の好きなエヴァンゲリオンや攻殻機動隊をすすめるわけにもいかないし、無難に「Witch Madoka」と「Steins Gate」といった。まどマギファンのみんな、ごめん…

アメリカ人女性の参加により事態は変わった

ここまでは、ドイツと日本という英語を母語としない人間同士の会話で、お互いにゆっくり話して聞くことに慣れていたのだが、アメリカ人女性が会話に加わることで様相が一変。

その女性、かなり早口でマシンガンのように話すのである。先程の男性たちより発音がはっきりしているから、内容は分かりやすいが会話のペースに入れない。ドイツ人の女性、普通に会話している。話せている。この瞬間、自分の英語力のなさが分かってしまった。ネイティブじゃないからなどと言い訳ができない。悔しいものである。はっきり言って自分の勉強不足である。

そういった状況を目の当たりにしてしまうと、コンプレックスが自分の奥から滲み出してくる。さっきの2人での会話よりも楽しそうに話すドイツ人女性を見ていると、自分の中にある一つの理解が生まれてきた。自分が会話で盛り上がれたのはアニメや日本の話題など最初のうちであって、充実した会話の真髄は確実なコミュニケーションの中にある。会話に関して満足してもらうためにはまずしっかりと相手に内容が伝わらないとダメなんだと感じた。そもそも筆者が好きなジョーク類も元からそうである。今の自分を打破しなくては会話も相手に楽しんでもらえない。

ちなみにそのアメリカ人、COVID-19の影響でトイレットペーパーの買い溜め時に転売が来たらしいが、「週に使用量0なんで」と追い返したそうだ。つよい。

日本人の外国語への自信のなさはどこから

よく日本人は外国語での会話に自信がないという。外国人は「日本語知ってるぜ、Fujisan,SushiにTeriyakiだろ?」という人が多い。これはテレビを鵜呑みにしたわけじゃなく、実際に2012年の夏にアメリカに行った自分の体験として言えることである。

日本人が外国語での会話において自身がない理由を考えてみた。次の3つである。

①外国語を実践できる環境がないこと

日本は基本的に単一民族国家である。そのため、英語を常用する民族がない。いても探せないほど少ない。そのため、学校での学習以外で会話をする機会はどうしても足りなくなる。日本に生まれて日本で育つと英語が本当に使えるのかもわからず話すことになり、苦労するのだ。そのため、自分が表現の違いをして誤解されてしまうことを危惧して話せなくなるのだと思う。

②自分に自信がないこと

次に、自分に自信がないことだ。謙虚であるとオブラートに包んでいうこともできるが、基本的に自発性がなく自己肯定感がないというのは我々にはよくある。日本人は体格も小さく、多くの英語の話者に対して上目で話さなくてはならないのも原因の一つだろう。自分も話した欧米人たちが自分より10cmも高く、少し怖さを感じていたのは事実だ。

③空気が読めること

最後に、空気が読めることだ。これは、私は別に悪いことじゃないと思う。相手の気持ちを察して自分の行動に気を遣うことができる。うまく立ち回って相手の快適な居心地を確保し、人気者になるには欠かせない能力である。しかし、外国語では話せる集団に入ると、能力がないのも相まって聞き手に徹してしまうことも多い。聞き手になるのは会話術として王道だが、日本人以外には通じないとつくづく思う。声が重なって相手に譲る文化などない人たちに会話をさせていれば、自分がいつの間にか蚊帳の外状態になってしまう。そして、自信がないという負のループに落ちるのだと思う。

筆者が感じた越えられない壁とは

それでも、筆者が超えられなかったのは物理的な不安である。彼らは額の堀が深くそして体が大きい。彼らも優しく常識を持っているとは思うものの、面と向かって話すには怖い相手だ。これは、背の小さい親から生まれた自分だから変えられない運命にあるのかもしれないと思う。また、グローバル化が進みもっと関わる機会が多い相手に対して自分の中に壁があるのも事実で、「この円滑にいかない会話は相手にとって迷惑なんじゃないか」という考えが「円滑にいかない会話は迷惑」と捉えていることへの裏返しだと考えてしまう。実際はそんなことを思ってはいないのだが、心のどこかにそういう考えがあるのかもしれないと、悩んでしまっている。これはこれからの自身の課題である。

【学生必見】ゲストハウスは国内にいながら語学留学ができる。

ゲストハウスは、安価で泊まれる上に、外国人との生の交流ができる場所として学生や若い人に非常におすすめできる。1泊が2000円を切っており、共用スペースもありながらアメニティや設備は十分にあるので、英語などの学習に利用してみてはいかがだろうか。別に数万出してフィリピンやフィジーに行かずとも、英語を磨きたい自分へのいい機会となるであろう。グローバル化が進む日本国内もこうして活用できる。


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