日本におけるiPhoneの揺るがないブランド力に、首をかしげる人も多いと思う。数字にして40%。何故高い価格なのに、あのガジェットだけは特別視され、売れるのか。人気者には、必ず理由がある。
実際に私は以前Androidを使っており、iPhoneどころかApple製品自体を全く所有したことのない初心者だった。そんな私がPixel3からiPhone11に乗り換え徹底的に利用すること半年。気づけばこのスマートフォンから離れられなくなっている。今回はiPhoneに関して食わず嫌いだった私を変えた理由、そしてあなたが納得して選べる理由についてもお伝えしよう。
iPhone11のレビュー記事はこちら。
目次
プロローグ・iPhoneを選ぶことを躊躇っている人へ
iPhoneはAppleがスマートフォンとして世に初めて送り出してから10年の歴史を持つ世界で最も有名なデバイスだ。2020年現在で知らない人はいないだろう。

毎年9月に新型が発表され、大きな話題を呼ぶその端末は、熱狂的なファンに支持され、多くの声に最高のデバイスだと言わしめる。一方で、高コスト化に疑念を抱いたり、その垢抜けたような有様を嫌がる声もある。そんな人たちにお送りしたいのが今回の記事である。この記事を読めば、iPhoneが苦手なあなたもきっとより良く理解できるだろうし、自分の価値観と照らし合わせてより良いデバイスの選び方ができるかもしれない。
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理由①シンプルで使いやすい
iPhoneの特徴として、シンプルで使いやすいことが挙げられる。初代から今まで、スピーカーの位置ボタン配置が大幅に変わったことはない。Apple製品に共通して言えることだろうが、実にシンプルに構成されている。

それは外観のデザインに限らず、アプリケーションなどのソフトウェアについてもいえることだ。ユーザーは、どんな画面でもホームに戻ることができるし、メニューバーを引き出すことができる。使い方を変えることがないため非常に初心者でも使いやすい。
理由②長く使える
工業製品としてのクオリティが高い
Apple製品は全体的に交互用製品としての完成度が高い。品質はもとより、素材も精緻に組み上げられ、磨かれているため、落としても割れや剥がれが生じる可能性が他のスマートフォンと比較しても低い。すなわち長く使っていてもボディがへたらないのである。また、工業製品として差が生まれがちな個体の品質差も限りなく小さく、安心して買うことができる。
ソフトウェアが長持ちする

OSのアップデートも長い。この記事の執筆時にリリースされているiOS13(2019年9月リリース)が使える最古のiPhoneは6sシリーズである。このiOS13が使えなくなるのは2020年の9月に行われるであろうiOS14へのアップデートだろう。6sの発表は2015の9月であるから、iPhoneは最新のOSとセキュリティをまる5年使える計算になる。通常、Androidが2〜3年でアップデートを止めてしまうことを考えるとこの差は大きい。
長く使っている友人へのインタビュー
その友人はiPhone6Plusを未だに使用していて、買い替えを検討しようとしているらしい。発売から5年以上たった現在の使用感について聞いてみた。
Q1.外装は?
外装に関しては、カバーを使用してきたため、大きな傷は特にない。塗装の剥がれもなく、あるのはケース跡と擦れ傷くらいだ。

5年使用してもケースとフィルムを利用すれば状態を大きく損なうことなく使用できる。実際に売るとしても5000円は値がつくだろう。10000円で買う人もいるかもしれない。工業製品として毎日使用されてこの状態を保っているのは類稀である。

Q2.バッテリーは?

バッテリーの最大容量は77%。本人の体感で、1日使えなくなってきたという。ライトユーザーには十分ということだろう。5年で8割弱の性能はかなり優秀。これが優秀な個体ということもあるだろう。調査してみると3年で8割に落ちるのは珍しくないらしい。
Q3.カクつかない?
カクつくかについて聞いてみた。今のところ、AmazonMusicの使用時に落ちるくらいで、Spotifyは落ちることはないらしい。これだと、ゲームに関してはかなり厳しいだろう。コンピュータである以上、進化の目覚ましい性能は5年で置き去りにされてしまうものだ。
理由③高性能
最速チップ
AppleのAシリーズはCPU最速を誇る。発熱が非常に厄介な問題ではあるが、発売から次世代のSnapdragonが出るまでは最速を誇り続けるゲーミングスマホとして業界に居座り続けるのだ。もう一つ、HUAWEIのKirinシリーズとスコアを比較して表にした。

これを見れば、iPhoneがいかに優れているかわかるだろう。確かにSnapdragonシリーズの方がリリースが早く後出しジャンケンであるという点においては否めないが、iPhoneは毎年前年度のAシリーズチップを超えてきているほか、Snapdragonをも軽々と跳び超えている。毎年1位になるのが確約されていると言っても過言ではない。
Aシリーズ (iPhone) | Snapdragon (Android) | Kirin (HUAWEI) | |
2019 | 530000 | 500000 | 500000 |
2018 | 430000 | 360000 | 400000 |
2017 | 320000 | 250000 | 250000 |
2016 | 260000 | 200000 | 210000 |
2015 | 200000 | 100000 | 120000 |
また、発熱でソフトウェアが落ちる問題もSnapdragon機に比べて少なく、省電力性能も高い。性能も、信頼性も非常に高いCPUが毎年iPhoneには搭載されているのだ。
こだわり続けてきたスピーカー
iPhoneに搭載されているスピーカーは非常に性能が良く、またステレオ音響に対応している。これはもともとiPhoneがiPodをベースに開発された端末の頃からの伝統でもある。強豪も多いが、少なくともステレオでありどの世代のiPhoneでもスピーカー性能にハズレはないことを考えるとスピーカーで選ぶのも理由になりうる。
動画に強いカメラ
手ブレに強い
iPhoneの特徴として、動画に強い。その強さも他を圧倒的に寄せ付けない性能である。
まず手ブレに関して。全体を揺らさない加工をソフトウェアで行なっているのが普通の手振れ補正だが、視界中央のみに補正をフォーカスして、目で見た主観的な映像になっているのが特徴。
色の調整が自然
次にHDRの性能の高さだ。通常写真や動画において光を補正しようとしても、光の強さは非常にアンバランスであることが多く、人間の手における調整が非常に難しいうえに時間がかかってしまう。その機能を補うためにコンピューターが自動で光の調整をしているのだが、iPhoneの動画ではとても迅速かつ正確に色を補正している。そのためやや暗所で撮っても自然な仕上がりになる。
理由④日本市場における価値が高い
日本において、そのシェアは半分近くになりもちろん中古の需要と供給も豊富だ。さらに品質が良いため3年くらいは比較的高い値段がつく。
そのためにiPhoneシリーズのリセールも全体的に高いものとなっている。知名度が最も高いスマホであるため、フリーマーケットアプリで売る際にも、中古ショップで売る際にも底値のような値段がつきにくい。
理由⑤機能が多い
使いやすいApple製アプリが豊富
iPhoneはプリインストールアプリが多く、買ってすぐに使い始められる。メモやカレンダーなどのアプリも入っているが、この時点ではほかのAndroidと同じ。
注目すべきは、それらが既にiCloudに同期される状態であること。Pixelシリーズ以外のAndroid製品では独自の規格(ソニーやファーウェイなど)がある場合が多く設定も面倒である。アカウントでサインインしてすぐに、iCloud上でパソコンのウェブ上から取り出せるようになっており非常に便利である。
おサイフケータイ
2016年に日本で発売されたiPhone7から、おサイフケータイとしてFeliCaが搭載されるようになった。これまでAndroidスマホの独擅場だったキャッシュレスが身近になり、スマホ一つで完結するようになったのである。

実際に筆者も、おサイフケータイを搭載した端末で改札を通過することが多い。これを持てば、キャッシュレス化が進んだ日本において財布なんてもういらない。
最後に・iPhoneを選ぶかは財布と要相談してほしい
ここまで、iPhoneを選ぶメリットを紹介してきたが、一つだけデメリットがあるとしたら、その価格だろう。その年に発売された最新機種を買おうと思ったら、80000以上は覚悟しなくてはならない。50000以下で新品のスマホを買おうと思っている人の選択肢にはそもそも入らないのである。

しかし、筆者が言いたいのはiPhoneがただただ高いということではない。iPhoneには、その高価格に見合った機能がちゃんと用意されているということだ。iPhoneは、Appleの半分である。すなわち多くに人に売れるよう世界1の時価総額の会社が出した答えとして人のスマホの使い方の最大公約数をとった作りになっているから、必要な機能とその性能は保証されている。

この記事を読んだそこのあなたも、iPhoneを手に取ってみるのはいかがだろうか。Apple製品が苦手なあなたも、嫌いになりきれない理由があるはずだ。
コメント
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