Huaweiの最後のGMS端末、nova5Tが日本に投入されたとき、既にアメリカの制裁が新製品として中国で発売されているMate 30 Proにまで及んでいたから、日本にnova5TがGoogleありでやってくるというのはにわかには信じられないものだった。どうやらリリースが制裁実行前だとGMSを積んだまま発売できるらしい。日本には海外から遅れて投入されるのか…まあいい。どうやらこのnova5T、Huaweiのユースブランド、Honorの20と酷似しているらしい。ということで今回は、モデルの違いを見ていこう。よくある、日本だけぼったくられてるのか疑惑も見破ってやろう。
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nova5Tのレビュー記事はこちら。
外観とスペックの違い
外観は以下の通り。


外観は瓜二つ。背面の光り方がnova5Tはカメラから外に向かう筋、honor20は縦筋というように違う。次にスペック。
nova5T | Honor 20 | |
縦 | 154.3mm | 154.3mm |
横 | 74mm | 74mm |
厚み | 7.8mm | 7.8mm |
重量 | 174g | 174g |
カラー | ミッドサマーパープル、クラッシュグリーン、クラッシュブルー、ブラック | ミッドナイトブラック、サファイアブルー、アイスホワイト、ファントムブルー |
画面サイズ | 6.26inch | 6.26inch |
SoC | Kirin980 | Kirin980 |
RAM | 8GB | 6GB |
ROM | 128GB | 128GB |
拡張ROM (最大) | なし | なし |
生体認証 | 顔+側面指紋認証 | 顔+側面指紋認証 |
カメラ | クアッド(標準、広角、深度、マクロ) | クアッド(標準、広角、深度、マクロ) |
主要スペックのみならず、詳細なスペックもほぼ同じなのでおそらく部品に物理的な違いはほぼない。
総合的なカメラ性能を見破りたい

ここで、カメラ性能を予想したい。Honor20ProのDxomark点数は113点。Honor20との差は望遠カメラやAI手振れ補正となり大きな差はないと思われる。105点くらいであろう。そう考えるとZenfone6などと並ぶこととなる。あくまで予想であるが。これが日本で50000円くらいで買えるのはお買い得と自信を持っておすすめできる。
価格の違い
nova5T | Honor20 | |
日本公式ストア | 50353 | なし |
AliExpress公式 | 32659 | 30018 |
シンガポール | 33440 | 40000 |
マレーシア | 34387 | 29471 |
独自の日本仕様などはないので、日本人はHuaweiのデバイス導入の遅さにもっと怒っても良いのかもしれない。高くても良いから早く導入してほしいし出来れば安くして欲しい。日本では数が出ないからこうせざるをえないのだろうか。
結局nova5Tはぼったくりなのか
仕様の違いは全くなく、日本では無視できない値上げをされて導入されているので、諸外国と比較すればぼったくりと言える。上の章を見れば価格の差は一目瞭然であろう。さらに、日本導入が遅いのでHuawei日本公式にはもっと頑張ってもらわなくてはならない。

しかしながら、日本におけるHuawei端末の売れ行きを見いているとP30 liteくらいしか売れていない現実で諸外国そのままの価格を実現することそのものが厳しいのだろう。ならば価格は仕方がないと納得できる。文句を言う前に外国やAliExpressで買ったりしても良いのかもしれない。
もっとも、nova5Tには背面のブランド意識を鼓舞するデザインが施されていたり、輝き方も違ったりモノとしては良いので、Honor20よりもデザイン性を求める(特にパープル)ならばnova5Tがいいはず。
いずれにせよこうしたデザインや質感はスペック上で比較するのもおこがましい。筆者としては買って損はないと思う。
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