数多の格安SIMの登場や新時代の通信規格5Gの登場で昨今常に激流にさらされている携帯業界だが、いまだにトップを走り続ける大手キャリア3社(docomo・au・Softbank)の契約数はゆるぎのないものになっている。これらの独占的な支配に対して総務省が改正法案を施行した。スマホが契約なしで買えるようになったのだ。今回はauでOPPOの最新フラグシップ、Find X2 Proを簡単・スムーズに買った方法をお伝えしよう。auユーザーじゃないとできない?面倒?大丈夫私はdocomoユーザーだから。
目次
法改正によってキャリアスマホは契約なしで買えるように
問題視されていた囲い込み
これまでキャリアでは、契約を条件としてスマホ料金を大幅に下げたり、解約金を高く設定することで契約を強いるスマホ販売をしていた。
それが、キャリアの囲い込みと言われ、ユーザーがスマホを安く手に入れることができるが、解約が困難になったり、特定の商品にのみ人が流れ込んだりしてスマホ販売と通信業界の自由な競争を阻害していたのは事実であった。
この状況を緩和するため、総務省は通信事業の法律の改正をすることとなる。
電気通信事業法の一部を改正
電気通信事業法の改正には、
端末の割引額の上限が2万円
定期契約の違約金(解約金)上限が1000円
定期契約の有無による月額料金の差額が月170円
というものもあるが、端末と通信事業の分離として導入されたこれらの施策が一番のポイントだ。
販売端末のみを購入する(契約なし)ことが可能に
SIMロック解除が即日可能に
2つ目のSIMロック解除はあくまで総務省の「要請」である。現在auのみがこれに対応している(一括購入のみ)。
購入する時のきまり
もちろん、購入するにも条件があって、次の条件を呑まなくてはならない。
端末のみの購入は一括購入に限る(au確認済み)
以前は分割にも対応していたようだが、現在は一括のみとなる。支払い方法は現金・クレジットカード・auPAYに限る。
もちろん、手数料は0だから安心して欲しい。機器代金をそのまま払うだけ。
実際にauでスマホだけ購入した過程を紹介
au直営店でのみ買える(田舎にはキツい)ことを知る
auと言っても、そこら中に転がっているショップでは難しいようで、直営店でないといけないらしい。ということで直営店がどこにあるのか調べてみる。

筆者が住む福岡には2つ。よかった。HAKATAとFUKUOKAどちらも近い。もし筆者の地元鹿児島だったら無理だった。そもそも直営店がある都道府県が西日本だと4つしかないという。
電話を入れる(買えるか・在庫の有無を確認)
買うには在庫がないと困るので、電話を入れてみる。
auHAKATAさんに電話。混み合っていると自動音声に一度拒まれた後、つながった。
筆者「端末のみの購入はできますか?」
HAKATA店員さん「はい。受け付けております。クレジットカードか現金ですが」
筆「ではFind X2 Proを購入したいと考えているのですが…」
H「OPPOですね。色はどちらになさいますか?」
筆「オレンジはありますか?」
H「少々お待ちください…すみませんこちらの店舗にはありませんね。ブラックならわずかではありますがございます」
筆「わかりました、少し検討させていただきます…」
オレンジがないのか。筆者は200gより重いスマホは受付けない体質なので、HAKATA店でのブラックの購入はしないことにした。次はauFUKUOKAに確認を取ろうと思う。天神にある比較的新しい店舗だ。
筆者「端末のみの購入はできますか?」
FUKUOKA店員さん「はい。もちろん可能です。」
さっきと同じように聞いてみる。
筆「Find X2 Proのオレンジの在庫はありますか?」
F「確認してみますね…1台ありました。いつ来店されますか?」
筆「今日伺います」
F「それならば取り置きしておきましょうか?」
神。auFUKUOKAの提案に私は即答した。
筆「ぜひお願いします。17時には到着すると思います。」
電話を切った後、支度を始めた。どうやら端末の購入には本人確認が必要なようだ。それを用意しなくちゃ。
本人確認書類を用意
購入に必要な本人確認書類は2パターン。
運転免許証・マイナンバーカード(どちらか1つで可)
健康保険証+住民票
残念なことに筆者は運転免許を持っていない。そのため健康保険証と住民票でいく。3ヶ月以内のものでないといけないらしい。手元には7月の頭に失効した住民票しかないのであった。そのため住民票を取得することに。
幸い、福岡市は休日でも住民票の取得ができる窓口を福岡市役所に設けており、祝日であったが情報プラザで対応してもらえた。300円。
au FUKUOKA到着。担当のスタッフを待つ。

auFUKUOKAは一階が展示場で、二階が商談場となっている。到着を伝えると、暇を別のスタッフが対応してくれた。展示されている機種やケース・フィルムなどのオプション品も検討くださいと。
Find X2 Proのケースが1つのみでしかもダサい。言ってたのは店員である。私ではない。
支払いは一括のみ。クレジットカードで。

担当のスタッフさんに説明を受けた。知っている通り、支払いは現金かクレジットのみで一括。
本人確認をした後、10分ほど担当さんがいなくなった。購入者の信用情報照会の噂があるとかないとか。
あと住民票はいらなかった。何も言われなかった。え、どうして、300円…
筆者はクレジットで一括。暗証番号ももちろん打った。
機器を渡される

そしてついに機種を手にすることとなる。店員と雑談をしながら設定を進めていく。フィルムを開けるとき、ヴィーガンレザーの手触り、金のフレーム、そのどれもが素晴らしい。
店を出る時まで店員がつきっきりで対応してくれた。在庫の取り置きから販売までauFUKUOKAさんのホスピタリティは最高である。
SIMロック解除について
SIMロック解除については店側で操作をすると言っていたが、解除方法に不慣れだった私は何もせず家に帰ってドコモのSIMを挿した。
すると圏外。
糞バンド糞スマホだったかと思いきや、Twitterのフォロワーから教えてもらった方法で使用が可能に。ここに備忘録として書いておこう。
解除のために端末で必要な作業
「設定」>>「端末情報」>>「SIMカードのステータス」を開く。
そこから「SIMカードのロックステータス」をタップし「SIMカードステータスを更新します」をタップして、自分の通信キャリアのAPNを設定すれば使えるようになった。
機器代割引や手間のためだけに契約するとどのくらい損するのか
今後増大していく5Gスマホの需要に対しての問題点は、「通信量が高いこと」だ。筆者がauのホームページでシミュレーションした結果を書いておこう。
独身一人暮らしの社会人が新規契約する場合を想定している。データは賃貸のWi-Fiがあることが多いからあまり使わず、通話はビジネスを想定して5分以内のプランを選択した。
月あたりでも4158円〜。

高い。ただでさえ爆速の通信でデータが飛んでいくのに、これはキツい。またドコモのように別居を家族と認めないので実家の親や親戚とで家族割引できない。
エリアの拡大は今後に期待していいのかもしれないが、看過できない料金問題は気をつけるべきだろう。毎月5000円もの料金を払う価値があるのかは疑問である。
Find X2ProはMNPで22000円、新規契約で11000円端末代金から割引かれるが、そんなもの半年も通信料を払っていれば損することもあり得る(5Gエリアに住んでいて日常的に高速通信を使うならそうとは言えないかもしれないが)ので目先の割引には注意しよう。
元はと言えばこの法改正でキャリアの大幅割引(昔やってた新規1円とか)を撤廃して上限を一律2万円(税抜)にするための策だから、
契約必須だが端末を安く購入できる
→そこまで安くならないが端末だけを購入できる
の仕様変更であり仕方がないとも言える。ドコモユーザーの私が購入できてるのもこの法改正のおかげだし。
ということでこの記事を終わります。
次回は
【最高】Find X2 Pro開封レビュー。全てに妥協がないOPPOフラグシップ。

をお届けします。乞うご期待。
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