今年、黒船OPPOが日本市場に放ったのは、フラグシップだった。その機種を手に入れて、2ヶ月ほど使用したので今回はその使用感を詳細に書き連ねていこうと思う。外装・カメラ・スピーカー・ディスプレイ・処理性能などなど、彼らの実力をじっくり検証していく。
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徹底レビュー
外観
魅惑のレザーに金のフレームがたまらない

外装は見ての通りオレンジのヴィーガンレザーを利用した魅惑的なものに。他のスマホと一線を画している要素の一つだ。手触りも圧倒的に良く、手にする者のモチベーションを高めてくれる。

金のフレームも大事な要素で、レザーとお互いを高め合うデザインとして欠かせないものになっている。
このスマホを使うことでポジティブな気持ちが高まりユーザー体験が向上するのは間違いない。
カメラユニットは見過ごせない出っ張りだが付属ケースで解消

カメラユニットの出っ張りは平面に置いたときに操作を妨げることになる。カメラユニットは自分の使ってきたスマホのうち過去最高のかっこよさがあるが、同じく過去最高の出っ張りは見過ごせないデメリットだった。

それを付属のケースはカメラユニットを保護できるほど覆っているために、不安定さと傷がつく心配を完全に解消してくれた。
携帯性
大きさは少し困りもの

このスマホ、6.7インチディスプレイを搭載するためにボディもかなり大型のものを採用している。横幅は74mmとそこまで大きくはないが、縦が165mmと大きい。

湾曲ディスプレイを採用することで画面を大きくしつつボディを小さくする努力はしていて、男の自分には片手操作がなんとかできる。それでも外などでは落とさないかヒヤヒヤしていたけど。
重さは密度が低いからか意外と気にならない

重さに関しては本体だけで199g、ケース込みで221gと重い。大きさが大きさなのでしょうがない。でもこの画面の大きさのスマホが軒並み200g超えている中では貴重な200g切りスマホなので密度は低いと感じた。

ポケットに入れると重く感じるものの手に持った感じはなかなか軽い。
音質
バランスの取れた音質で自分には過去最高の音だった

高音から低音までバランス良く奏でてくれる。特に金管楽器の響きが素晴らしく、ここまでよく聞こえるのかという衝撃はXperia以来のものだった。
スマホスピーカーながら音圧もあり、イヤホンなどせずとも他機種より没入できるのはいいところ。ゲーム時の快適さは画面性能とも相まって格別の体験だ。
音量の不具合は治らず

しかしこのスピーカーだが動画の読み込み、Twitterの更新などネットの読み込み時に音量が勝手に変わってしまうのは受け付けられなかった。せっかくいいスピーカーを積んでいるのに、音量が不安定なのが台無しにしている。本当に残念な不具合だ。
画面性能
表示の綺麗さは抜群。圧倒的発色。
画面は10億色ディスプレイの通り発色が圧倒的に綺麗。その恩恵を壁紙や写真の表示で簡単に感じられるのは高評価。

ウルトラビジョンエンジンは伊達じゃない完成度で、動画を見るのにはこの機種以外は考えられないほど。ディスプレイ性能は妥協したくない自分のスマホのハードルがまた上がってしまった。
人生初の120Hz。確かに凄いけど使い道なんてなかった。
確かに120Hzのリフレッシュレートはヌルヌルの表示で残像も少なく、Twitterのスクロールで特に効果を発揮した。240Hzのタッチサンプルレートはより優秀で、指に食いついてくるディスプレイが気持ちいい。次の動画を見てもらうとわかると思う。
しかしこの120Hz、対応ゲームも少なく本当に価値があるのかはわからずじまいだった。FPSなどなら対応しているものもあるだろうが、使う場面がなく結局は電池を消費するのみである。

電池持ちとスクロールどっちを取るのかはスマホとして明らかで、ソフトが対応していないうちは必要ない機能だと個人的に思った。Twitterでは譲れない人もいるみたいだが。タッチサンプルレートはリフレッシュレートが60Hzでも感じられる恩恵で、電池持ちのためならこれでもいいのかもしれない。

低輝度では黒つぶれと軽い焼きつきは用途を考えれば仕方ない
このスマホの特徴が輝度調節の幅が広いことだ。低輝度が画面パネルを共用しているOneplus8Proでも評判だ。


しかしいざ低輝度にしてみると黒つぶれが非常に多くなる。ゲームや動画を見るには見にくくなるが、部屋の電気消して寝る前の操作時にしか使わないからそれでも問題はないことだと思う。
また、白い画面を表示してわかったがうっすらと焼き付きの跡が見られた。わずかなものだから多くの人は気づかないだろう。
カメラ性能
このスマホの最大級の売りがカメラだ。3眼カメラは世界最高峰のスマホ写真を提供してくれる。圧倒的なその実力といくつかの不満点をご覧いただきたい。
どのカメラも性能は抜群に高い
標準カメラ
まずは標準カメラから。少し彩度とコントラストが強い気はするが、どこまでも綺麗な写真を提供してくれる。写実性とは距離を置いて、映えを意識した写真が撮れるがそのどれもが文句なし。





広角カメラ
広角カメラになっても写真のクオリティは落ちない。ソフトの処理能力が高すぎる。




望遠カメラ


望遠カメラは近づくと逃げるハムスターを遠くから捉えるのに役立った。2倍、5倍でも画質劣化はほとんどない。10倍でもこんなに綺麗に撮れるなんて。

60倍は月を撮影するのに使う。手持ちでもこんなにクレーターが分かるのは驚異的なズーム性能の恩恵だ。

動画勝てるスマホ他にいないんじゃないかなというレベル
動画だってどのスマホよりも優れていると言える自信がある。比較動画で解説しよう。
抜群の手ぶれ補正
まずは手ぶれ補正の圧倒的強さだ。通常の歩くとき、走るときに生じるブレを次の動画で比較しよう。
画角を損ねることなく手振れが抑えられているのはびっくり。走り出しても見やすい映像となっている。
色の安定性
色が安定していない動画は、後で手を加えようにも大変だ。ということで色の安定性を見てもらおう。
まずは昼の動画。空模様や景色の色合いを見て欲しい。
次に夜の動画をどうぞ。
色も過剰な処理にならないようにチューンしてあるからか、点字ブロックの黄色が安定している。センサーが敏感でソフトもそれをすぐに処理しようとするカメラの問題だが、Find X2 Proでは暗所でもしっかり安定させているため、素材にしやすい動画を撮ってくれるといえる。
インカメはソフトでも限界がある印象
一方インカメラは単眼で処理しなくてはならないために複眼のMate 30 Pro 5Gに比べて劣る。
暗いシーンに弱い


Mate 30 Pro 5Gは白飛びを抑えるのが得意だが、Find X2 Proは苦手だ。
次の作例。ここでは互角。さっきの写真でもだが、Mateさんのほうは黄色くなりがち。


あと両者とも32MPと画素数が馬鹿でかい。データは意外に小さいけど。
ポートレートはちゃんと撮れる
ポートレートはインカメラでもしっかり切り取りができていた。流石に背面カメラと違ってボケに差を出すのは無理だけど、髪もある程度までは切り取っているので合格点。

ちなみに以下はMate 30 Pro 5Gのインカメラ。あんまりボケていない気がするが…頭髪の切り取りなどかなり精密だ。

背面カメラのポートレートも非常に満足
背面カメラのポートレートは複眼レンズの焦点差を活かして遠近を感じるボケを演出。

Mate 30 Pro 5Gのポートレートはこれだ。深度測定用カメラでより正確に切り取れている。

ちなみにMate 30 Pro 5Gのポートレートは被写体がかなり離れていても切り取れるのが特徴で、さすがはHUAWEIといったところ。勝てるスマホを知らない。

マクロはちょっと扱いにくいかも
このスマホ、マクロ撮影を広角カメラで行うために被写体に近づいてマクロモードに入るとカメラが切り替わってしまう。自動切り替えのために、近づききった状態でカメラが変わるとカメラを動かさなくてはならず、大事な瞬間を逃す可能性が大きい。
マクロの写りは概ね満足できるものになっていると思う。他のスマホより寄れないような気もするが、広角カメラを使った簡易的なものとすれば。

夜景に不満
夜景の撮影能力は高いが、2点の不満がある。それらについて述べておこう。
状況によっては明るすぎる問題
まず夜景が明るすぎる。夜景は暗い部分と光のコントラストが美しいのに、明るさを上げるとなんだかぼんやりしていてよろしくない。

空の雲やぼんやりかかったPM2.5がある日は、夜景の雰囲気そのものがより明るく補正されがちだ。

このような状況下では見たままの美しさと異なる光量を残すことになる。光量調節をするだけでは元の景色のように補正することもままならず、素人には満足いかない夜景になることが多かった。
保持する時間がわかりにくい
また、夜景など低照度シチュエーションでは一瞬で撮れるような演出をしておきながら、「端末を保持してください」と表示される不便さも考えものだ。
また、光学式手ぶれ補正で処理しきれていないのか、夜景モードでもブレるとダメになることが多い。以下は失敗作。

処理性能
フラグシップだから言わずとも最高の処理能力を積んでくる。当時Qualcomm最新チップのSnapdragon865。その処理能力と使った生の感想をお伝えしよう。
Antutuベンチマーク

Antutuベンチマークでは最高得点をマーク。「ユーザーの99%を上回っています」が証明だ。しかしROMの読み書きスピードである「MEM」項目に対して512GBのストレージが有利に働いた結果とも言える。
GPU性能に関してはA13より僅かに高い程度だ。
ちなみに計測中はかなり発熱する。金属のフレームから熱を逃しているが、持っているのも耐えられないほどだった。爆熱のSoCと言われる865だが、その噂は本物なのである。

AITUTU(参考程度に)
AITUTUに関しては、これまた高得点を出した。しかしこれがユーザー体験にどのように関わってくるのか十分に理解していないので参考としておく。
参考値:Mate 30 Pro 5G 139566

ストレージテスト
ストレージテストも高得点だ。最高で6.5万点を叩き出すMate 30 Pro 5Gには及ばないが、フラグ湿布スマホの中でも読み書きにおける圧倒的な処理性能の差を見せつけた。

Geekbench5
Geekbench5ではマルチコアで過去最高得点をマーク。A13チップの圧倒的なシングルスコアには及ばないが、スマホ業界では最高水準のCPU性能であることは間違いない。

ちなみにiPhoneSEで計測したA13 Bionicチップの結果はこちら。このシングルチップ能力は一体何者なんだ…

Mate 30 Pro 5GのKirin 990 5Gチップの結果も載せておく。シングルコアはより弱い。

Asphalt9をプレイ
ここで、レースゲームのAsphalt9をプレイした感想をお伝えしよう。Geekbenchの計測をしたMate 30 Pro 5G、iPhoneSEも同様だ。これらは省略して、文中ではそれぞれFind、Mate、SEとよぶ。
ゲームの起動
iPhoneSE > Find X2 Pro > Mate 30 Pro 5G
アプリの起動速度は圧倒的にSEが早かった。ストレージも低性能で少ないが、圧倒的な処理性能で立ち上げている。続けてFind、Mateという順に。厳密な計測はしていないが、自動のアカウントログインも含めてはMateの1.5倍くらい早い。
ストレージの読み込みとは異なり、シングルコアの処理性能と相関があるような気がする。
レース時のグラフィック
Find X2 Pro > iPhoneSE > Mate 30 Pro 5G

レース開始時に最も安定しないのがMateだ。毎回カウントダウン時にはカクついている。SEもグラフィック処理が遅れるため、開始時にたまにカクつく。
レース時の安定はFindとSEで互角。どちらもフレームの落ちることない、コンスタントな処理を実現している。Mateに関してはタブレットのKirin990同様に、バレルロールなど重いところで毎回の如くカクつくのでフラストレーションが溜まる。よく筆者は言っているが、Kirinはゲームに向かない。
操作に対する応答性、タッチ性能
Find X2 Pro = iPhoneSE >Mate 30 Pro 5G
これに関してはFindとSEで甲乙つけがたいと評するしかない。お互いに譲らない別の強みを持っている。
Findの強みは圧倒的なタッチサンプルレートの高さだ。業界でも最速クラスの240Hzは伊達じゃない(270Hzというゲーミングスマホも存在するが)。弾く、触るの操作に対して反応が圧倒的に速い。これのおかげで、思い通りの操作が可能になっている。選択する、曲がる、ニトロ炊くなどの操作に忠実なタイミングに反応するのはタッチサンプルレートの高さの恩恵だろう。
SEの強みは誤タッチの少なさだ。iPhoneはタッチサンプルレートでは劣るものの、誤操作や反応しなくなるなどの不具合が少なく、安心してプレイできる。
その点、Mateは残念なことにどちらの点でも劣る結果となってしまった。誤操作が多いし、応答性も良いとは言えない。遺憾なことだがMateに関してはゲーム性能の優位性はないと思う。
その他を加味した場合の総合的なプレイ体験
Find X2 Pro >>>iPhoneSE>>Mate 30 Pro 5G

最後にゲームをプレイする際の総合的な評価は上の通りだ。
Find X2 Proは、発熱を除き圧倒的にゲーム性能が高いと考えている。これを支える3本の柱が処理能力、画面の綺麗さ、スピーカーの音質だ。
リフレッシュレートはゲームが60Hzまでしか対応していないが、その綺麗な画面の表示は他を大きく突き放している。
また高音までクリアに表現するスピーカーの精度も非常に良い。これらがそれぞれよく仕事をすることによって、Find X2 Proのゲーム体験はこれまでにないものとなっている。
iPhoneSEに関しては、画面のタッチ品質や残像の少なさ、ステレオスピーカーなど評価できる点はあったが画面が小さく迫力に欠けることが大きなデメリットとなっている。迫力が大事な3Dゲームだからこそ、画面の大きさは求めたい。
Mate 30 Pro 5Gに関しては、画面の大きさによって迫力はあるが処理能力の低さ、スピーカーが片側モノラルであること、残像が多く反応性も悪い上に誤タッチすらあるパネルがゲームをする上で無視できないデメリットとなっていた。ゲーム性能はフラグシップスマホとして失格レベルだと思う。HUAWEIファンのみんな、酷評をお許しください。
充電持ち
電池持ち自体はあんまり良くない
充電の持ちを脅かす要素である「高消費電力チップ」、「大画面」、「高速駆動」、「高画素」、「高輝度」が見事に揃った機種だから、もちろん電池持ちはよろしくはない。4200mAhと大容量の電池だがこれらの前には屈するしかなく、外出先でゲームなんてしていようもんならたちまち充電がなくなってしまう。
Antutuベンチマークの「↓4%」からもSoCの燃費の悪さはわかると思う。
普通の使用では1日持つ
合計で7日間ほど使用したが、「120Hz、QHD+、中程度の輝度」の設定では1日持つかどうかだった。用途はブラウジング、動画視聴、地図アプリによる道案内検索、Blutoothでのストリーミング再生である。もちろん24時間使用していたわけではなく、スタンバイは16時間、実使用時間は8時間ほどになる。
120Hz、QHD+は必要なければ切って使うのも手。
ここで設定を「60Hz駆動、FHD+」に変更すると、電池持ちが少し改善する。
用途は前章と同じでも、スタンバイ16時間・実使用時間8時間でも25〜30%を残していた。やはり画面の解像度と駆動は電池にとって悪い。実際に恩恵を感じられる場面も少ないのだから切っても構わない人は切ろう。
高速・低発熱が至高の充電
このスマホ、売りの一つに充電性能がある。

65W電力の充電というだけでもすごいが、バッテリーセルを2分割することで発熱と消耗を抑えられるようになっている。実際に残り僅かな状態で充電器に繋げてから30分ほどで約90%、40分ほどで満タンに達した。
筆者個人の時間感覚では、風呂に入って体を洗って出る頃には充電が完了しているのである。その技術名を
Super VOOC
とOPPOは呼んでいるが、使い始めた当初は正直驚いていた。高速と低発熱を両立するバッテリー分割の発想に拍手を送りたい。
その他ユーザー体験
画面内指紋認証は爆速

画面内指紋認証は他の機種と比較しても非常に早く、読み込んでから処理する速度も今まで使ってきた機種の中でダントツだ。特に、最近の画面内指紋認証センサーを少し上の方に移動させる方針には大賛成で、片手で持ったままでも認証しやすい。
顔認証はマスク貫通。早い。

顔認証だが、顔の一部から読み取って認識するらしい。髪で顔の一部が隠れている時、マスクをしている時でも認証が通ったことがあった。ちなみに速度が非常に早い。もちろんカメラのみの認証なので暗いとこ非対応。
操作時のバイブの感触が素晴らしい
操作時にダイヤルを回すような感覚をバイブレーションで再現するのは最近のスマートフォンにおいてトレンドとなりつつあるが、Find X2 Proのそれは特に優秀。iPhoneのそれと並んで本物のダイヤルを回しているかのような感覚が得られる。
こういった操作における心地よさは地味だがユーザー体験の向上には欠かせない。
癖の強いと評判のColor OS 7にはメリットデメリットある

ColorOS7は、前評判でかなり指摘されていたように癖が強く、使いにくいのか?使ってみた感想を書き連ねようと思う。
UI自体はかなり使いやすい。
ColorOS7は公式が自称する通り、非常に洗練されていて美しいデザインをしている。

設定や標準アプリの視認性は抜群だ。その点での使いやすさでは今までで一番だったかな。
また、通知バーを引っ張って出したコントロールセンターから一発で輝度調整ができるのは強みだ。ピュアアンドロイドではそのために2度引っ張らなくてはいけないため、HUAWEIのEMUIなどと同様のカスタムAndroidの使いやすさの代表格である。
「共有」にコピーがなくて発狂。
欠点その①として、「共有」機能について。
開いているファイルやサイトを他のアプリで使ったりするために使用するボタンだが、「リンクのコピー」がそこに存在しない。じゃあブラウザでは使えないのかと言うとそうではなくって、ブラウザのURL欄から手動でコピーを行う(Chromeは「コピー」ボタンがある)。
これはかなり面倒だと思う。
省電力性能のための頻繁なアプリのカットはダメ。
ColorOS7は省電力性能をソフト側で補うために使用していないアプリを自動的にバックグラウンドで動作しないように落としている。これかなり厄介で、メモリが多いにもかかわらずマルチタスクができないことが多い。
ゲームの最中にメッセージが飛んできたから返信していたらゲーム落ちていたとか、操作途中のまま落とされて未保存の項目が消えていたり。正直電力性能のメリットよりこれらのデメリットの方が多い。
そしてそのアプリをもう一度立ち上げなくてはならないために電力を消費して本末転倒な結果を招いていると感じた。Find X2 Proの充電持ちが良くない理由の一つだったりして。
ボタン配置と建て付けについて

ボタン配置は正面から見て右側に電源ボタン、左側に音量ボタンという構成に。iPhoneと同じく、両端に別のボタンがある配置なので手帳型ケースを使うときには苦労するかも。
ボタンの形状はフラットではなく、しっかりと押した感触に欠けるため誤操作がiPhoneに比べて多いかなと思う。いつの間にか音量ボタン長押ししちゃってて大惨事になったりすることが少なくない。
付属品のレベルは
充電ケーブル+ACアダプタ。設計はちょっと困る

急速充電規格、SuperVOOCのための65Wアダプタとケーブル。内側がテーマカラーの黄色になっているのはかっちょイイぜ!
しかしながらアダプタが横に広いため、横一列に並んだ電源タップのコンセント配置では横の穴まで侵攻することがしばしば。ここは縦長にするなど工夫して欲しかった。
クリアケース
不満なし。外観はそのままに本体の凹凸を解消してくれる。発熱も伝わらない。
柔らかくも密着感はかなり強く、装着時に落としても本体に傷一つ付かなかった経験あり。

汚れが隅に溜まってくるのが難点だが基本的に扱いやすい。また、これをつけていることで発熱が手に伝わらず、ゲームプレイに集中できるというメリットもある。端に小さくProの文字が。
有線イヤホン

黒と緑のデザインがOPPOらしくて良い。
音質は低音ブーストぎみ。高音はシャリシャリしていてあまり期待しない方がいい。付属品としてはこんなものだろう。スマホ用のイヤホンだしリモコン付きは地味に嬉しい。
総評

総評としては、「各部の完成度が非常に高く満足を得られる作りになっている」とする。
特にカメラ性能・ゲーム性能はハード・ソフトが一体となってお互いを刺激し合わないと完成し得なかったはずであり、開発陣の本気が垣間見れる。おそらくこの辺りのユーザー体験は今年のスマホ市場を見渡してもNo.1だろうと思う。
これだけの高性能で、かつ値段も9万円台という安さも驚きだ。むしろ、これほど高度に作り込んだスマホに9万円などつけてはいけない(といいつつ買ったが)。欧州価格の14万円はどこへ行った?
回りくどい言い方をしたが、言いたいことは一つ。
本当に、よくできたものである。
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