【レビュー】インド映画「きっと、うまくいく(原題3idiots)」が最高の3時間だった。

作品レビュー

考えるんだ、自分の人生を。もっと自由に。縛られるな。きっと、うまくいく

今回試聴したのは、Amazon Primeで無料となっているインド映画、「きっと、うまくいく。(原題3idiots(3馬鹿))」。現在Prime会員は無料で見ることができるので、是非アクセスしてほしい。

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概要

きっと、うまくいく
作品時間2h51m
製作国インド🇮🇳
公開年2009(日本では2013)
ジャンル青春劇
テーマ友情、人生観、アカデミー、コメディ、歌劇

評価方法

評価は脚本、映像、音楽、キャスト、メッセージ性の5つ、10段階評価の相乗平均値で行う。タイトルの横に星の数を記載しておこう。

作品評価

あらすじ

ある日、急に母校の難関理系大学へ親友のラージューとともに呼び出されたファルハーンは困惑するが、呼び出した元同級生、チャトルによって10年前の約束を思い出す。10年前のその日、チャトルはある人物と「大学卒業後にどちらが成功しているか」を報告し勝負をすると決意していたのだった。その人物とは、ファルハーン、ラージューのルームメイトだった天才、ランチョーだ。

彼はその明晰な頭脳を活かし大学生活を謳歌していくも、学内の先輩から教授、そして学長までに巧みに反抗していく。点数の取り方を教える教育の仕方は間違っていると。ランチョーに影響されて、絆を深めていくルームメイト3人。しかし大学卒業とともに、彼はひっそりと去って行ったのだった…

ファルハーンとラージューは親友と再会するため、チャトルは勝負を決めるため3人は車に乗り合わせてランチョーの元へ向かう。

脚本 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

これは最初に書くべき評価であろう。満点の☆10である。3時間の映画ながら、テンポが良く、最初から最後まで見れてしまった。

また、言い回しも非常に妙である。翻訳の力も大きいとは思うが、セリフ一つ一つが選び抜かれた言葉でできている。キャラクターそのものは原題の「3馬鹿」が示すように賢そうには見えないものの、セリフがリズムを刻むシーンがいくつか見受けられた。あだ名やギャグが秀逸で面白い。

青春劇でありながら、問題提起の仕方も、順序も実に綺麗でわかりやすい。長時間の映画ゆえ、いろんな事件が起こり、収束して物語が進んでいく。各セクションに対するストーリーの落とし方も丁寧で見ていて飽きない作りなのだ。

笑いあり、涙ありのヒューマンドラマてんこもりという構成ながら、見終わる頃には全て受け入れてしまえるほどの作りの良さがある。脚本力では私が見てきた映画トップクラスである。

映像 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆

基本的なストーリーにCGなどを多用した迫力はなく、あくまでカメラワーク中心の映像が面白い。しかしミュージカル部分は巧みにCGや道具を使って演出がなされていたと思う。カットが次々に切り替わり、ミュージカルシーンに疎い日本人でも楽しめる。

音楽 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

音楽とともに、インド映画ではおなじみの大勢でのダンスが面白い。雰囲気を盛り上げるほかに、笑える要素、また意外な隠し要素などもあって味が出ている。

日本の映画では珍しいが、踊らなくとも歌がBGMとして自然に入っていて、雰囲気の演出を助けている。

この映画に関しては、挿入歌もBGMも素晴らしく笑わせ泣かせてくれたから☆10を与えよう。

キャスト ☆☆☆☆☆☆☆☆

キャストの演技も面白い。主演は当時44歳だったようだが、見事に大学生と若者役を演じていた。今ではインド映画のトップスターである。他のキャストの演技力もいい。顔の表現がリアルで、感動したシーンではもらい泣きしそうになる。悪役とされる学長やチャトルもいいキャラだ。

メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

友情

この映画では主人公3人組が巻き起こす大騒動の裏で、目の前の友人に真っ直ぐに向き合い、信じられるかという友情を試される場面が数多く登場する。本当に自分が信じられる友人はあなたにいるか?この映画を見て考えるとより考えが深まるに違いない。困った時、共に頭を抱える友人が、嬉し泣きしてくれる友人が欲しくなるはずだ。

人生観

ランチョーが唱える口癖はこの映画の邦題、「きっと、うまくいく」になっているが、僕らはそれを笑ったりしてはいないだろうか。彼が教えてくれる、諦めず考え抜く信念や楽観は私たちの人生をより豊かにしてくれる。

All is well, all is wellそこに柔軟な、本物の強さがあった。

アカデミー

そして最後のアカデミーは、インドが抱える競争の構造に異議を唱える強いメッセージである。目覚ましい発展を遂げる国の下で競争を強いられ、道を絶たれ、競争から死という手段での離脱を余儀なくされるインドの現状を痛烈に批判したこのテーマは、映画に重くのしかかっている。

学問は人々を助くが、本人にとってより面白く、主体的であるべきだ。試験でいい点を取るだけが学問じゃない。もっと自由に、自分の頭で考えるんだと教えてくれるこの映画は、学生におすすめできる最高のアカデミック映画でもある。

総評

全ての評価の相乗平均は、

9.36である。

この映画は人生の教科書で、感動の嵐が見るものを襲う、最高のショーだ。こんなにもエンドロールで拍手したくなる映画は初めてだった。自分がアカデミックやらに思うことがあったりして殊に響いたのは確かだが、各成分を抜き取ってもこの映画に匹敵するものは簡単に見つかるまい。

きっと、うまくいく
脚本☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
映像☆☆☆☆☆☆☆☆☆
音楽☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
キャスト☆☆☆☆☆☆☆☆
メッセージ性☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
総評☆☆☆☆☆☆☆☆☆(9.36)

この映画は誰もが見るべき。字幕版が秀逸だ。

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